社会福祉法人みんななかま
ものづくりスペースみんななかま
(生活介護事業・就労継続支援B型事業)
寺田垣内後施設『ウィズ』
養護学校卒業後、『障害の違いはあってもみんなと一緒に働きたい!』『集える場が欲しい!』という熱い願いのもと、平成3年4月に「みんな仲間教室」を開所しました。平成4年度より、京都府の重症心身障害者通所援護事業の適用を受けています。
基本理念として掲げる、どんな障害の人も通える通所施設を実質的に保障していくために、平成8年度より共同作業所部門を新設し、日常的に生活訓練や療育の必要な人は「みんな仲間教室」で、一定の作業や社会的自立を目指す人は「みんななかま共同作業所」で取り組んできました。平成9年5月より、京都府の心身障害者共同作業所入所訓練事業の適用も受けてきました。
下大谷施設『仲間教室』
「ものづくりスペースみんななかま」 では、それぞれの通所者に応じた力をつけるため、作業を行うとともに、機能訓練・散歩などの個別課題にも取り組んでいます。
生活労働センター『うぉーく』
主な取り組み内容の紹介
ものづくりスペースみんななかまでは、毎日楽しく通ってきて、みんなと一緒に働く場として作業を行っています。それぞれの通所者が自分のできる得意な分野で力を発揮し、自主製品づくり、下請け作業、リサイクル活動を中心に取り組んでいます。
自主製品づくり
★紙漉き
牛乳パックなどから、手漉きのハガキや名刺を作ります。パックのビニールを剥がし、かくはん機で水に溶かし、専用の枠で漉き、乾かして、プレスで仕上げて・・・と、分業方式で頑張っています。なんと、ある梅酒のラベルにも使われているのですよ。
★紙製品
紙屋さんから分けていただく材料を使って、挿絵入り封筒、祝い箸、ポチ袋、メモ帳など、“なかまブランド”のとても素敵な製品を作ります。
ひとつの製品ができるまでには、数々の工程があって、これもまた、分業方式で頑張っています。
★羊毛製品
一つ一つ心を込めて、ユニークな顔のいもむし君に変身させたり、かわいいガマ口財布に変身させたり・・・きっと欲しくなる一品です。
★キャンドル
地元の結婚式場のご協力のもと、わけていただいたキャンドルを細かく砕き、一度溶かして、かわいい形にして売っています。
キャンドルに火を灯せば、心にも火が灯る、温かい一品です。
★その他、畑仕事や手芸製品づくりなどにも取り組んでいます。
下請け作業
★袋入れ作業
企業から簡単な袋入れ作業をいただいて、日々の仕事にしています。
リサイクル活動
★牛乳パック回収
牛乳パックを回収してハサミで開き、業者に持って行きます。地域住民の方々による、開所当時からのご協力のほか、地元生協にもご協力いただき、長く続けている取り組みです。
★アルミ缶回収
これも、地域住民の方々や地元企業から回収させていただいたアルミ缶をつぶして、業者に渡してします。
その他の取り組み
通所者が楽しく色々と経験をできるように、働くだけではなく、色々なイベント等にも取り組んでいます。
社会・生活学習・クラブ
通所者にとって、普段はなかなか経験のできないこと(外出、買い物、調理活動など)を、グループ毎に趣向を凝らして実施しています。「生活介護事業」では、毎週木曜日にクラブ活動として、市内の体育館で体を動かす取り組みもあります。
年間・季節行事、誕生日会など
七夕やXmasなどの季節行事や、通所者の誕生日会なども、みんなが大好きな取り組みです。また、城陽市心身障がい児者スポーツ大会、城陽福祉ふれあいまつり、手づくりコンサート「きしゃぽっぽ」など、地域の行事にも積極的に参加しています。
旅行
年に一度のお楽しみとして、1泊2日の旅行に行っています。
生活支援事業として
みんなのひろば(日中一時支援事業・移動支援事業)
有意義に過ごせるように、月~金曜日は15:30~17:30まで土曜日は9:00~17:00までの時間で取り組んでいます。障害の実態にあわせて、調理活動や外出などの取り組みをしています。
障害者の緊急的な預かり、見守り、余暇的な支援、また社会に適応するための日常的な訓練を行う。
障害児者をもつ親の就労支援と障害児者を日常的にケアしている家族の一般的な休息を目的とする。
屋外での移動が困難な障害のある人に、外出のための支援を行う。
外出のための支援を行うことにより、地域における自立生活及び余暇活動などの社会参加を促進する。
みんなのいえ(放課後等デイサービス事業)
平成15年から、城陽市委託事業「城陽市心身障害児介護支援事業 みんなのいえ」を児童、家族の支援として行ってきました。8年間、療育的な活動を通して、児童の豊かな生活経験を目指して取り組んできましたが、今後、長期休暇中だけでなく、児童期を通した、継続的な視点で事業の発展をさせていきたいと思い、平成23年10月より開始しました。
日常生活動作の習得及び集団生活への適応に必要な支援を実施し、児童とその家族の福祉の増進を図ることを目的とします。また、学校・家庭をつなぐ第三の安心できる「居場所」を提供します。
ショートステイみんななかま
ショートステイそよかぜ(短期入所)
障害児者の一時保護や家庭のリフレッシュのためのレスパイトに基点を置き、障害児者本人の生活を豊かにする事、それぞれの障害や実態に見合ったサポートを行うことを大切にしながら、事業を行っています。
相談支援事業所みんななかま
(指定特定相談支援事業所)
本人ニーズや家族ニーズを大切にしながら、よりよい地域社会を送れることを心掛けながら、相談支援を行っています。
みんななかまのあゆみ
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1984(昭和59)年4月
「卒業後の生活を考える会」発足。
~当時、養護学校在学中の子どもたちをもつ母親が中心となり、子どもたちの将来を考える会として活動を開始。 -
1984(昭和59)年9月
「城陽障害児者生活労働センターをつくる会」発足。
~みんなの願いを出し合う中で、その実現を目指すセンターづくりとして名称を変更してスタート。 -
1989(平成元)年1月
「城陽障害児者生活労働センターをつくる会」事務所開設。
~養護学校卒業後、在宅になる人を出さないようにと、「みんな仲間教室」の開所準備を始める。 - 1991(平成3)年4月
「みんな仲間教室」開所。《全くの自主運営》
~寺田東の口のアパートの一室にて、通所者3名でスタート。 - 1992(平成4)年4月
「みんな仲間教室」が、京都府の重症心身障害者通所援護事業の適用を受け、一定の補助金も受けての運営となる。 - 1992(平成4)年9月
城陽市議会への「土地・建物の提供」に関する請願が、全会一致で採択。
~これ以降、安定した取り組み場所の確保の具体化として、施設建設計画に取り組む。
~この間、通所者も年々増え続け、活動場所を転々とする。 - 1995(平成7)年 9月
城陽市議会にて「みんな仲間教室」施設建設費に対する補助金額が決定。
~施設建設費の4分の3を城陽市が負担する。「みんな仲間教室後援会」発足。 - 1995(平成7)年11月
久世下大谷の市有地にて施設建設工事着工。 - 1996(平成8)年4月
「みんな仲間教室」新施設竣工オープン。
「みんな仲間教室共同作業所部門」開設。《全くの自主運営》 - 1997(平成9)年5月
「みんな仲間教室共同作業所部門」が、京都府の心身障害者共同作業所入所訓練事業の適用を受け、名称も、「みんななかま共同作業所」となり、一定の補助金を受けての運営となる。 -
2001(平成13)年4月
寺田水度坂の城陽駅前商店街内に、店舗付住宅を賃借し「みんな仲間教室分室」を開設。 -
2002(平成14)年1月
寺田垣内後に本格的な第2施設開設のための物件を取得。 -
2002(平成14)年4月
城陽障害児者生活労働センター「うぉーく」を開設。
みんななかま共同作業所及びみんな仲間教室分室を「うぉーく」内に移転。 -
2003(平成15)年7月
城陽市の委託事業である城陽市心身障害児介護事業「みんなのいえ」が事業開始 -
2004(平成16)年
社会福祉法人化を目指して、法人設立発起人会が発足。 -
2005(平成17)年10月
社会福祉法人「みんななかま」として、京都府より認可される。 -
2005(平成17)年11月
社会福祉法人「みんななかま」が運営する、「みんななかま作業所」「みんな仲間教室」が、事業開始。 -
2008(平成20)年5月
障害者自立支援法へ事業移行。「みんな仲間教室」が生活介護事業、「みんななかま作業所」が就労継続支援事業となり、「ものづくりスペースみんななかま」として事業開始。 -
2008(平成20)年6月
「みんなのひろば」が、日中一時支援事業・移動支援事業の指定事業所となり事業開始 -
2010(平成22)年4月
「ショートステイみんななかま」が、短期入所事業の指定事業所となり事業開始 -
2011(平成23)年4月
「相談支援事業所みんななかま」が、相談支援事業の指定事業所となり事業開始 -
2011(平成23)年10月
「みんなのいえ」が、児童デイサービスの指定事業所となり事業開始 -
2016(平成28)年12月
城陽市の塚本深谷線道路事業に関する用地買収に伴い、「うぉーく」施設一部切取り工事及び「ウィズ」の竣工オープン
「ものづくりスペースみんななかま」の一部及び「みんなのいえ」の一部を「ウィズ」に移転
~この間、道路事業に伴っての折衝を数年に渡って城陽市と行う
「うぉーく」工事期間中は、寺田乾出北の寺田西保育園園庭跡地に仮施設を建設し、約7カ月間、取組を行う -
2020(令和2)年3月
「みんなのいえ」が下大谷施設に移転。
「ものづくりスペースみんななかま」は垣内後施設(うぉーく・ウィズ)で全チームが取り組みを行うこととなる。 -
2020(令和2)年5月
「ショートステイそよかぜ」が短期入所の指定事業として、ウィズで事業再開